石鍋てるみです。
食欲の秋。
旬の美味しいものをしっかり食べたいですね。
人の身体は食べ物でできています。
このことを意識して生活しているか
していないかによって
毎日の食事内容にそれが現れます。
一食だけ見れば
多少栄養バランスが取れていなくても
気にならないかもしれません。
カレーライス、調理パン
牛丼、パスタなど
お腹が満たされれば満足になります。

けれども、長い目で見てみると
必要な栄養が不足しているのが
現代の食事パターンです。
調査結果では現代人の多くが、
栄養不足だという結果も出ているくらいです。
野菜一つを見ても
素材自体に含まれる栄養素が
昔から比べると低下しているといわれています。
それさえも、食べていないとしたら
昔の人から比べたら
栄養不足になるのは当然です。
栄養素の中には
ビタミン、タンパク質など
代謝、消化に必要な成分を蓄えて
利用できない性質のものがあります。
毎日、必要量を取り続けないと
その不足分が身体の負債となって
健康を阻害する要因になるわけです。
特に、一度にたくさん食べられない
子どもや高齢者の食事は
一食一食が大切な栄養補給の場面になります。
糖質は比較的摂りやすいので
問題ないかもしれませんから
意識してそれ以外の栄養を摂ることが大事になります。
野菜、タンパク質は最重要です。
そして、海藻、魚介類なども必要です。
米、小麦などの量を減らしてでも
この重要な食材は優先して
食べていく意識を持つことが大事だと思っています。

そういった意識を持つと
子どもの食事に菓子パンとジュースという
組み合わせは無くなるでしょう。
1日の大事な1食が
大した栄養が取れない食事で終わってしまうのです。
これだけで、空腹を満たしてしまうと
明らかに、栄養は補給できてませんから
身体に不具合が出ていきます。
身体が大きくなる、ならないといった
目に見えるような変化でない部分で
起こる問題なので
疎かにしがちですが、
栄養不足は代謝、消化、吸収というシステムを
狂わせます。
アレルギー・風邪をひきやすい
頭痛、不眠、意欲低下、集中力低下
鬱、認知低下など
原因不明の症状の元になったりします。
細胞を傷つけていきますから
年月を重ねていけば将来がん化する細胞も出てきます。
がんというのも感染症のような
病気と捉えてしまいがちですが
大きく見れば症状に名前をつけたものです。
毎日の積み重なった身体への負担が
ある時表面に出てきたと
考えた方がいいと思います。
日常生活の習慣が徐々に将来の病気につながっていくのです。

私は子どもに接する機会が多いので
子どもの食事を見るたびに
心が痛む機会も多いです。
スナック菓子やジュースなど
どこに行っても可愛いパッケージで売られています。
悪影響を知った上で
たまに、与える程度であれば
今の時代は仕方ないかもしれません。
心配なのはこれらを毎日のように
与えてしまう親御さんもいるかもしれないことです。
おそらく、親御さん自身も
それを当たり前に育てられた時代なのかもしれません。
身体は食べ物で作られている
食べるものでしか作られないということを
少しづつでも意識した食生活ができるように
伝えていきたいです。