石鍋てるみです。
昨日、実父が80歳の誕生日を迎えました。
電話をかけると、好きなお寿司とワインを買って
これから、夫婦２人で
小さなお祝いをするということでした。
あんなに、愚痴ばかり言っている母が
ちゃんとこうやって
お誕生日を祝うというところが
夫婦って面白いなって思います。
日頃、全く家事をしなかった父は
数年前に心臓の手術をしてからは
少しづつ、家事をするように変わってきたといいます。
毎日、食事の時間になると
食卓に座って待っているだけの父でしたが
昼食は、自分で準備できるようになったそうです。
それまでは、母が用事があって出掛けていても
昼食の時間には一度帰宅して
食事を作っていたらしいので、
このことだけでも母にとっては
楽になったと喜んでいました。
私はこのことで母から愚痴を聞かされるたびに
『愚痴を言うくらい嫌なことならば
最初から断ってやらなくていいのに』って
言い続けていたのですが、
母からはそれをやめることはしなかったのです。
父が、自分から昼食を作り始めたことで
初めはだいぶ戸惑っていた様子の母でしたが
今では、
『お父さんもやっと私がいなくなった時のことを考えて
やるようになってくれて良かったよ〜』って
今度は自分が死んだ後の自分の生活のために
父がやり出したと解釈したようです。
本当に父がどんな気持ちで始めたのかは
聞いていません。
いつも、ニヤニヤして
自分の思いをストレートに話す人ではないので
大病を経験したことで
本当は、母に感謝の思いが強くなったとか
いろんな心境の変化が行動に現れたのかもしれないなと
思うのですが、本心はわかりません。
なんだか、表向きは素直に
言い合えない夫婦ですが
文句をいいあいながらも結局は
お誕生日をお祝いし合う中のいい二人です。
二人の子どもでよかったなと
感じています。
親が80歳を元気に迎えられたことに
感謝しています。
人生100年時代というけれど
今後何回会うことができるかわかりません。
悔いのないように、少しでも
素直な気持ちで話をしたいと思いました。
今日は、義父の１周忌。
確か、昨年の今頃も同じようなことを
考えていたと思います。
死を意識して過ごすことで、今の大切さが見えてきます。
毎日を大事にしたいと思います。
この気持ちを忘れないように、
お誕生日や命日があるんだなって
やっと気がついた50代です。
